トランスフォーマービースト覚醒とは?新シリーズの位置づけ
2023年に公開された『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は、実写映画版トランスフォーマーシリーズの第7作目にあたる作品です。本作は2018年の『バンブルビー』の続編として位置づけられており、マイケル・ベイ監督作品とは異なる新三部作の第1作目として製作されました。
この記事で学べること
- ビースト覚醒は1994年が舞台で、バンブルビー(1987年)から7年後の物語
- マイケル・ベイ監督シリーズとは別世界線として展開される新リブート作品
- 動物から変形するマクシマルとユニクロンの配下テラーコンが初登場
- ラストシーンでG.I.ジョーとのクロスオーバーが示唆され続編への布石に
- 公開順に視聴すれば時系列の複雑さを気にせず楽しめる構成
これは1990年代に大ヒットしたアニメ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の要素を取り入れたもので、ゴリラ型のオプティマスプライマルやチーターなどが登場します。
時系列的には前作『バンブルビー』から7年後の1994年が舞台となっており、ニューヨーク市ブルックリンやペルーのマチュピチュなどで物語が展開されます。
複雑化するトランスフォーマー実写映画の時系列
トランスフォーマーの実写映画シリーズは、公開順と作中の時系列が異なるため、初めて視聴する方には少し複雑に感じられるかもしれません。まず公開順では、2007年の第1作から2017年の『最後の騎士王』までの5作品がマイケル・ベイ監督による一連のシリーズとして製作されました。
その後、2018年に『バンブルビー』が公開され、2023年に『ビースト覚醒』が続きました。
作中の時系列順
1987年:バンブルビー
1994年:ビースト覚醒
2007年~:トランスフォーマー(第1作)以降のベイバース
1994年:ビースト覚醒
2007年~:トランスフォーマー(第1作)以降のベイバース
監督のスティーヴン・ケイプル・Jr.は本作を「トランスフォーマーシリーズの真のリブート」と表現しており、過去のベイ監督作品とは別の世界線として展開されています。
個人的な体験から
実際に全シリーズを視聴してみると、設定の矛盾点がいくつか見つかります。
特にユニクロンの扱いやオートボットの地球到着時期など、ベイバースとの完全な整合性は取れていません。
これらの矛盾を気にせず楽しむには、新シリーズとして割り切って視聴することをお勧めします。
実際に全シリーズを視聴してみると、設定の矛盾点がいくつか見つかります。
特にユニクロンの扱いやオートボットの地球到着時期など、ベイバースとの完全な整合性は取れていません。
これらの矛盾を気にせず楽しむには、新シリーズとして割り切って視聴することをお勧めします。
ビースト覚醒で登場する新勢力の解説
本作では、従来のオートボットとディセプティコンに加えて、新たな勢力が登場します。マクシマル(動物型トランスフォーマー)
マクシマルは動物から変形する平和的なトランスフォーマーです。リーダーのオプティマスプライマルはゴリラに変形し、その名前はオプティマスプライムに敬意を表してつけられたものです。
他にも、鷹に変形するエアレイザー、サイに変形するライノックス、チーターに変形するチーターなどが登場します。
数千年前にユニクロンによって故郷を滅ぼされたマクシマルは、トランスワープキーを守るため地球に逃れてきました。
テラーコン(ユニクロンの配下)
テラーコンは、惑星サイズの巨大な敵ユニクロンに仕える破壊的な勢力です。リーダーのスカージは冷酷で狡猾な性格で、何千年もの間、数多くの世界を破壊してきました。
暗殺者のナイトバードは日産スカイラインGTR R33に変形し、音を立てずに獲物に近づく恐ろしい存在です。
数千年前
ユニクロンがマクシマルの故郷を襲撃
マクシマル地球へ
トランスワープキーを守るため逃亡
1994年
オートボット、マクシマル、人間が共闘
ベイバースとリブートシリーズの違いと関連性
『バンブルビー』から始まった新シリーズは、マイケル・ベイ監督による旧シリーズ(通称ベイバース)とは異なる世界線として展開されています。制作陣は当初、ベイバースとのつながりを曖昧にする方針を取りました。
実際、オプティマスプライムたちが地球に到着する描写が作品ごとに異なるなど、設定上の矛盾点が存在します。
しかし完全に切り離されたわけでもありません。
クライマックスで流れる「Humans and Autobots United」というベイバースのテーマ曲の使用は、両シリーズのつながりがまだ残っていることを示唆しています。
制作の裏話
プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラは、本作を「進化」以上のものと表現し、創作の自由度が高まったと語っています。
『バンブルビー』の成功を受けて、シリーズのトーンやスタイルに変更を加えることになりました。
プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラは、本作を「進化」以上のものと表現し、創作の自由度が高まったと語っています。
『バンブルビー』の成功を受けて、シリーズのトーンやスタイルに変更を加えることになりました。
見る順番はどうすればいい?おすすめの視聴順
トランスフォーマーシリーズを楽しむための視聴順について、多くの方が悩まれるかもしれません。結論から言えば、初めての方は公開順での視聴がおすすめです。
公開順で視聴することで、制作者が意図した流れでストーリーを楽しめ、世界観の変化を自然に理解できます。
初心者におすすめの視聴順(公開順)
- トランスフォーマー(2007年)
- トランスフォーマー/リベンジ(2009年)
- トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年)
- トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年)
- トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年)
- バンブルビー(2018年)
- トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年)
新シリーズは過去作を見ていなくてもストーリーを理解できるように作られています。
ビースト覚醒が示唆する今後の展開
『ビースト覚醒』のラストシーンでは、主人公ノアが「G.I.ジョー」という組織に勧誘されるという衝撃的な展開が描かれました。G.I.ジョーもトランスフォーマーと同じくハズブロ社が権利を持つ人気シリーズで、これまでにも実写映画化されています。
続編の最新情報(2024年発表)
パラマウント・ピクチャーズは、トランスフォーマーとG.I.ジョーのクロスオーバー映画を正式に発表しました。
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮として参加し、早ければ2026年の公開を目指しているとのことです。
このクロスオーバーは、ハズブロが長年温めてきた「ハズブロ・ユニバース」構想の一環とも言われています。パラマウント・ピクチャーズは、トランスフォーマーとG.I.ジョーのクロスオーバー映画を正式に発表しました。
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮として参加し、早ければ2026年の公開を目指しているとのことです。
マーベルの『アベンジャーズ』のような壮大なクロスオーバー映画シリーズを作ろうという野心的な計画です。
監督のスティーヴン・ケイプル・Jr.は続編について、「ユニクロンの件もまだ片付いていない」と語っており、壮大な物語の展開が期待されています。
まとめ:ビースト覚醒を楽しむための視点
『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は、複雑化したシリーズの時系列に新たな要素を加えた意欲作です。1994年を舞台に、オートボット、マクシマル、そして人間が協力して地球を守る物語は、新旧のファンどちらも楽しめる内容となっています。
時系列の矛盾や設定の違いを気にするよりも、新しいシリーズとして楽しむ姿勢が大切です。
今後のG.I.ジョーとのクロスオーバーも含め、トランスフォーマーユニバースはさらなる広がりを見せることでしょう。
映画館での迫力ある変形シーンや戦闘シーンは、まさに圧巻の一言。
配信サービスでも楽しめますが、可能であれば大画面での視聴をおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1: ビースト覚醒は過去作を見ていなくても楽しめますか?
A: はい、楽しめます。新シリーズとして独立したストーリーになっているため、初めての方でも問題なく視聴できます。
ただし、前作『バンブルビー』を見ておくと、より深く楽しめるでしょう。
Q2: マイケル・ベイ監督のシリーズとは別物なのですか?
A: 基本的には別の世界線として展開されていますが、完全に切り離されているわけではありません。リブート作品として新たな解釈が加えられていると考えるのが良いでしょう。
Q3: ビーストウォーズを知らないと理解できませんか?
A: いいえ、ビーストウォーズを知らなくても十分楽しめます。動物から変形するトランスフォーマーという設定は作中で説明されるため、予備知識は必要ありません。
Q4: 続編はいつ公開されますか?
A: 正式な発表はまだありませんが、G.I.ジョーとのクロスオーバー映画が2026年頃の公開を目指して製作中です。詳細は今後の公式発表をお待ちください。
Q5: 日本語吹替版のキャストは誰ですか?
A: 主人公ノア役を中島健人、エレーナ役を仲里依紗が担当しています。オプティマスプライマル役には『ビーストウォーズ』でコンボイを演じた子安武人が起用され、ファンから高い評価を受けています。


