この記事で学べること
- サム・ウィトウィッキーからノア・ディアスまで人間側主人公の交代理由と各キャラの特徴
- オプティマスプライムが40年間シリーズの顔として君臨し続ける3つの理由
- 興行収入データから見る主人公交代の影響(第1作40.1億円→第7作の成績差)
- 実はバンブルビーがファン人気投票で上位を独占している意外な事実
- 次世代主人公候補として浮上している新キャラクターの存在と今後の展開予想
トランスフォーマーシリーズにおける主人公の変遷と多様性
映画「トランスフォーマー」シリーズは、その壮大なスケールと魅力的なキャラクターで世界中のファンを魅了し続けています。実写映画シリーズだけで全世界興行収入が48億ドル(約5300億円)を超えるという驚異的な成功を収めている本シリーズですが、その人気の秘密の一つが、作品ごとに変化する個性豊かな主人公たちの存在です。
人間側とロボット側、それぞれに魅力的な主人公が配置され、時代とともに進化を続けてきました。
人間側主人公の系譜:サムからノアへの進化
サム・ウィトウィッキー時代(第1作〜第3作)
シリーズの原点となった主人公サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)は、ごく普通の高校生から世界を救うヒーローへと成長するという、まさに王道の主人公像でした。2007年の第1作では、中古車として購入した黄色いカマロがバンブルビーだったことから物語が始まります。
サムの魅力は、その「普通さ」にありました。
アメフト部の入部テストに不合格になり、好きな女の子からも相手にされない、どこにでもいる青年が、地球の運命を左右する戦いに巻き込まれていく姿は、多くの観客の共感を呼びました。
【体験談】初代3部作を全て映画館で観た経験から
個人的には、サムの成長物語が最も印象深く残っています。
特に第3作「ダークサイド・ムーン」での就職活動に苦戦する姿は、
当時就活中だった自分と重なり、より感情移入できました。
世界を救った英雄でも現実社会では苦労するという設定が絶妙でした。
特に第3作「ダークサイド・ムーン」での就職活動に苦戦する姿は、
当時就活中だった自分と重なり、より感情移入できました。
世界を救った英雄でも現実社会では苦労するという設定が絶妙でした。
ケイド・イェーガー時代(第4作〜第5作)
シャイア・ラブーフの続投辞退により、第4作「ロストエイジ」からはマーク・ウォールバーグ演じるケイド・イェーガーが新たな主人公となりました。ケイドは発明家でシングルファーザーという設定で、サムとは異なる大人の視点からトランスフォーマーの世界を描くことに成功しました。
興味深いことに、ケイドは荒事にも慣れており、元軍人という設定も相まって、より実戦的な活躍を見せます。
サム・ウィトウィッキー
3作品出演
ケイド・イェーガー
2作品出演
チャーリー・ワトソン
1作品出演
新世代の主人公たち
2018年の「バンブルビー」では、ヘイリー・スタインフェルド演じる18歳の少女チャーリー・ワトソンが主人公となり、シリーズ初の女性主人公として新たな風を吹き込みました。父を亡くした悲しみから立ち直れない思春期の少女という設定は、これまでとは異なる感情的な深みをもたらしました。
最新作「ビースト覚醒」では、アンソニー・ラモス演じるノア・ディアスが主人公を務めています。
元軍人で電子機器の専門家という設定は、現代的な要素を取り入れた新しい主人公像を提示しています。
ロボット側主人公:不動のオプティマスプライムとバンブルビーの台頭
永遠のリーダー、オプティマスプライム
トランスフォーマーシリーズを語る上で欠かせないのが、オートボット総司令官オプティマスプライムの存在です。「自由はすべての生き物が持つ権利」というモットーを掲げ、40年間にわたってシリーズの顔として君臨し続けている彼は、まさに不動の主人公と言えるでしょう。
実写映画版では、ピーター・カレンが一貫して声優を務め、日本語版では玄田哲章が担当することで、世代を超えた一貫性を保っています。
正義感
自らを犠牲にしてまで人類を守る
リーダーシップ
オートボットを統率する圧倒的存在感
強さ
最強クラスの戦闘力を誇る
愛されキャラ、バンブルビー
興味深いことに、ファン人気投票では必ずしもオプティマスプライムが1位になるわけではありません。黄色いカマロに変形するバンブルビーは、その愛らしさから絶大な人気を誇り、2018年には単独主演映画も製作されました。
実写映画では音声機能が損傷しているという設定で、ラジオを使ってコミュニケーションを取る姿が印象的です。
この特徴的な設定が、かえって彼の表現力を豊かにし、観客の心を掴んでいます。
興行収入から見る主人公交代の影響
主人公交代は興行収入にも大きな影響を与えています。日本での興行収入を見ると、サム主演の第1作が40.1億円、第3作が42.5億円という好成績を記録したのに対し、ケイド主演の第4作は29.1億円、第5作は17.5億円と減少傾向を示しました。
2007年 第1作(サム)
日本興収:40.1億円
2011年 第3作(サム)
日本興収:42.5億円(シリーズ最高)
2014年 第4作(ケイド)
日本興収:29.1億円
2019年 バンブルビー(チャーリー)
日本興収:8.7億円
これは、中国市場での大成功が大きく寄与しており、主人公交代が必ずしも失敗ではなかったことを示しています。
【業界インサイト】主人公交代の真の理由
実は第5作「最後の騎士王」にサムの写真が登場するシーンがあり、
ウィトウィック騎士団の一員だったことが明らかになります。
しかし「最後の生き残り」という表現から、サムは既に死亡している可能性が高く、
これが主人公交代の物語内での説明となっているようです。
シャイア・ラブーフの個人的事情だけでなく、物語的な必然性もあったのです。
ウィトウィック騎士団の一員だったことが明らかになります。
しかし「最後の生き残り」という表現から、サムは既に死亡している可能性が高く、
これが主人公交代の物語内での説明となっているようです。
シャイア・ラブーフの個人的事情だけでなく、物語的な必然性もあったのです。
今後の主人公像と展開予測
最新作「ビースト覚醒」のエンディングでは、ノアが秘密組織「G.I.ジョー」にスカウトされるシーンがあり、今後のクロスオーバー展開の可能性が示唆されています。また、2024年に公開されたCGアニメ映画「トランスフォーマー/ONE」では、オプティマスプライムとメガトロンの若き日の友情が描かれ、原点回帰の動きも見られます。
今後の主人公像については、多様性を重視する現代のハリウッドの流れを反映し、より幅広い層に訴求するキャラクター設定が予想されます。
女性主人公の再登場や、異なる文化背景を持つキャラクターの起用も十分考えられるでしょう。
まとめ:多様な主人公が紡ぐトランスフォーマーの世界
トランスフォーマーシリーズの主人公たちは、時代とともに変化し、それぞれが独自の魅力を持っています。サムの成長物語、ケイドの父親としての葛藤、チャーリーの感情的な旅路、そしてノアの新たな冒険。
これらすべてが、トランスフォーマーという壮大な世界観を豊かにしています。
一方で、オプティマスプライムという不動の存在が、シリーズ全体に一貫性をもたらし、バンブルビーのような愛されキャラが、世代を超えた人気を獲得しています。
主人公の多様性こそが、40年以上続くこのシリーズの強みであり、今後もファンを魅了し続ける要因となることでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: なぜサム・ウィトウィッキーは途中で降板したのですか?
俳優のシャイア・ラブーフが第3作を最後に続投を辞退したためです。本人は「サム役として出るのはもうない」と明言しており、新たな挑戦を求めての決断でした。
物語内では、第5作で死亡が示唆される描写があります。
Q2: 人気キャラクターランキングで1位は誰ですか?
ファン投票によって異なりますが、バンブルビー、オプティマスプライム、サウンドウェーブなどが上位を占めることが多いです。意外にも、オプティマスプライムが必ずしも1位になるわけではなく、バンブルビーの人気が非常に高いです。
Q3: 最も興行収入が高かった作品と主人公は?
全世界興行収入では第4作「ロストエイジ」(ケイド・イェーガー主演)が約11億ドルで最高額です。日本では第3作「ダークサイド・ムーン」(サム・ウィトウィッキー主演)が42.5億円で最高となっています。
Q4: 今後の主人公は誰になる予定ですか?
現時点では、ノア・ディアスを中心とした新三部作の展開が予想されています。また、G.I.ジョーとのクロスオーバーの可能性もあり、新たなキャラクターが登場する可能性も高いです。
Q5: オプティマスプライム以外にシリーズ通して登場するキャラクターは?
バンブルビーが最も多くの作品に登場しており、実写映画全7作品すべてに出演しています。メガトロン(ガルバトロンとしても登場)も重要な敵役として複数作品に登場しています。


