トランスフォーマーシリーズの続編企画が動き出している
映画『トランスフォーマー』シリーズのファンに朗報が届いています。スカイダンス・メディアによるパラマウント・ピクチャーズ買収が2025年8月に完了し、新体制のもとで複数の続編プロジェクトが同時進行しているのです。
個人的な経験では、シリーズ作品の続編情報ほどファンを興奮させるものはありません。
現在、パラマウントは3本の異なる『トランスフォーマー』映画の脚本を進行中です。
この記事で学べること
- G.I.ジョーとのクロスオーバー映画が2025〜2026年公開予定で、クリス・ヘムズワースが主演交渉中という具体的進展
- 『トランスフォーマー/ONE』は3部作構想があったが、興行収入が製作費回収程度で続編実現は不透明という現実
- スカイダンス買収後の新体制が、累計52億ドル以上を稼いだフランチャイズ再活性化を目指している背景
- マイケル・ベイ監督が『最後の騎士王』以来7年ぶりにシリーズ復帰を検討中という驚きの展開
- 『ジュラシック・ワールド』脚本家デレク・コノリーが新作を執筆中で、大作映画の実績が活かされる期待
G.I.ジョーとのクロスオーバーが正式決定
最も注目を集めているのが、『トランスフォーマー』と『G.I.ジョー』のクロスオーバー映画です。2024年4月のシネマコンで正式発表されたこのプロジェクトは、2023年公開の『トランスフォーマー/ビースト覚醒』のエンディングから直接つながる物語として構想されています。
『ビースト覚醒』では、主人公ノア・ディアスがG.I.ジョーにスカウトされるシーンで幕を閉じました。
クリス・ヘムズワースが主演交渉中で、2025年から2026年の公開が目指されています。
実力派スタッフが集結
脚本は『ジュラシック・ワールド』『名探偵ピカチュウ』で知られるデレク・コノリーが担当します。製作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグとハズブロ・エンターテインメントが名を連ね、プロデューサーには両シリーズを手がけてきたロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラとマイケル・ベイが参加する予定です。
ボナヴェンチュラは過去のインタビューで、クロスオーバーにおける最大の課題として「登場キャラクター数の調整」を挙げています。
『ビースト覚醒』でも同様の配慮がなされ、各キャラクターをきちんと描くために登場数に制限を設けていました。
個人的な視点
1980年代にマーベル・コミックで実現したトランスフォーマーとG.I.ジョーのクロスオーバーを、現代の映像技術で観られるのは感慨深いですね。両シリーズのファンとして、キャラクター同士の化学反応がどう描かれるのか、今から楽しみです。
『トランスフォーマー/ONE』の続編状況
2024年9月に日米同時公開されたアニメ映画『トランスフォーマー/ONE』。若き日のオプティマス・プライムとメガトロンの友情を描いた本作は、批評家からもファンからも高い評価を受けました。
Rotten Tomatoesのオーディエンススコアは98%とシリーズ最高を記録し、日本のFilmarksでも4.1の高評価を得ています。
しかし、興行収入面では課題が残りました。
興行成績と続編の可能性
公開初週末の全世界興行収入は約4,390万ドル(約62億円)。日本では初週末1億1,800万円と洋画No.1のスタートを切りましたが、製作費を考えると続編実現には不透明な状況です。
プロデューサーのボナヴェンチュラは、本作を3部作にする構想を2023年4月時点で明らかにしていました。
2024年9月のインタビューでは「興行的に成功すれば続編制作に取り掛かる」と語っており、今後の動向が注目されます。
『トランスフォーマー/ONE』興行成績比較
※数値はBox Office MojoおよびCinema Cafe調べ
※グラフの幅は相対的な規模を視覚的に表現したものです
マイケル・ベイ監督の復帰はあるのか
シリーズを確立したマイケル・ベイ監督の復帰が注目されています。ベイ監督は2007年の第1作から2017年の『最後の騎士王』まで5作品を手がけましたが、その後はシリーズから離れていました。
『最後の騎士王』は興行成績と批評の両面で苦戦し、ゴールデンラズベリー賞で最多9部門にノミネートされる結果に。
過去のインタビューで明かされた真実
ベイ監督は英UNILADのインタビューで、続編を作りすぎたと後悔の念を語っています。「スピルバーグからは第3弾で止めろと言われた。でも私はできなかった。スタジオが第4弾を作ってくれと懇願してきたからだ」
進行中の3本の脚本のうち1本が、ベイ監督の復帰作として検討されているとの情報があります。
ただし、公式発表はまだなく、監督自身のコメントも得られていない状況です。
スカイダンス買収が意味するもの
2025年8月7日、スカイダンス・メディアとパラマウント・グローバルの合併が完了しました。総額84億ドル規模のこの大型再編により、新会社「Paramount Skydance Corporation」が誕生。
新体制の会長兼CEOにはデヴィッド・エリソンが就任し、「パラマウントをテクノロジーとのハイブリッド企業に変革する」というビジョンを掲げています。
フランチャイズ再活性化への期待
スカイダンスは『ミッション:インポッシブル』や『トップガン マーヴェリック』などのヒット作を手がけてきた実績があります。エリソン氏は発表と同時に、人気シリーズの拡大を経営方針の一つに挙げました。
『トランスフォーマー』シリーズは累計52億ドル以上を稼いだ大ヒットフランチャイズです。
新体制のもとで休眠状態にあったシリーズ映画の推進が宣言されており、続編企画の加速が期待されています。
日本でのシリーズ受容
『トランスフォーマー』は、株式会社タカラトミーが作り出した日本の玩具発コンテンツです。1984年にアメリカで玩具発売後、アニメやコミックが大ヒットし、1985年に日本でも玩具販売とアニメがスタートしました。
現在では世界130以上の国と地域で7億個以上の販売実績を持つ、世界的人気キャラクターとなっています。
日本語吹替版の評価の高さ
日本では特に日本語吹替版の評価が高いことで知られています。『トランスフォーマー/ONE』では中村悠一、木村昴、吉岡里帆らが声優を務め、「吹替版大勝利」「続編があったら続投してほしい」との声が多数上がりました。
音響監督の岩浪美和氏の手腕も高く評価され、シリーズのファン層拡大に貢献しています。
実務者の視点
日本の映画業界では、字幕版と吹替版の比率が作品によって大きく異なります。『トランスフォーマー』シリーズは吹替版の需要が特に高く、声優陣のキャスティングが興行成績に直接影響を与えることを、配給会社の方々もよく理解されています。
今後のロードマップ
複数の続編企画が同時進行する中、具体的な公開スケジュールはまだ発表されていません。最も進行が早いのはG.I.ジョーとのクロスオーバー映画で、2025年から2026年の公開が目指されています。
その他の企画については、脚本段階にあるものが多く、監督の選定や制作スケジュールはこれからの発表待ちです。
ハズブロ・ユニバース構想
今回のクロスオーバーは、ハズブロが長年温めてきた「ハズブロ・ユニバース」構想の一環とも言われています。『トランスフォーマー』と『G.I.ジョー』以外にも、マイクロノーツ、M.A.S.K.、ROMなどのハズブロ作品が将来的にクロスオーバーする可能性があります。
マーベル・シネマティック・ユニバースのような、独自のシネマティック・ユニバース構築を目指す動きも報じられています。
よくある質問
Q1: G.I.ジョーとのクロスオーバー映画はいつ公開されますか?
正式な公開日はまだ発表されていませんが、2025年から2026年の公開が目指されています。現在は脚本執筆段階で、クリス・ヘムズワースが主演交渉中です。監督の選定など、今後の発表を待つ必要があります。
Q2: 『トランスフォーマー/ONE』の続編は制作されますか?
3部作構想がありましたが、興行収入が期待を下回ったため、続編制作は不透明な状況です。プロデューサーは「興行的に成功すれば続編制作に取り掛かる」と語っていますが、具体的な計画は発表されていません。
Q3: マイケル・ベイ監督はシリーズに復帰しますか?
進行中の3本の脚本のうち1本が、ベイ監督の復帰作として検討されているとの報道がありますが、公式発表はありません。監督自身は過去のインタビューで続編を作りすぎたと後悔を語っており、復帰については不明確です。
Q4: スカイダンスによるパラマウント買収は続編にどう影響しますか?
2025年8月に合併が完了した新体制では、人気フランチャイズの拡大が経営方針の一つに掲げられています。累計52億ドル以上を稼いだ『トランスフォーマー』シリーズの再活性化が期待されており、複数の続編企画が動き出しています。
Q5: クリス・ヘムズワースはどの役で出演しますか?
アニメ映画『トランスフォーマー/ONE』では若き日のオプティマス・プライムの声を担当していますが、実写クロスオーバー映画での役柄は未発表です。G.I.ジョー側のエージェントとして出演する可能性が高いと推測されています。
まとめ
『トランスフォーマー』シリーズは、スカイダンス買収後の新体制のもとで新たな展開期を迎えています。G.I.ジョーとのクロスオーバー映画が最も具体的に進んでおり、2025年から2026年の公開が期待されます。
一方で、『トランスフォーマー/ONE』の続編は興行成績次第という不透明な状況です。
マイケル・ベイ監督の復帰可能性も含め、複数の企画が同時進行する中、ファンにとっては続報を待つ楽しみな時期と言えるでしょう。
日本発の玩具から始まったこの壮大なフランチャイズが、今後どのような進化を遂げるのか、引き続き注目していきたいと思います。


